E哲学試験終了。
すべての箇所が理解できたのが試験開始前10分前という恐ろしき事態。
2ヶ月かかってやっと理解できた今回のE哲学の試験範囲。
存在論的論証がやっと理解できた。
せっかくなのでアンセルムスのオリジナルバージョン、ALSIA Tuning ver. どうぞ。
【定義】
「神」=「それよりすばらしいものが考えられないもの」を満たすもの。
【証明】1仮定→2想像上での誕生→3想像上での生育→4転→5指摘→6帰結(実在する)
1.仮定:
「神は存在しない」と仮定してみる。
2.想像上での誕生:
存在しない「神」を頭の中で考えてみることができる。
3.想像上での生育:
存在する「神」を頭の中で考えてみることができる。
4.転:
ところで存在しない「神」より、現実に存在する「神」のほうが、あきらかにすばらしい。
5.指摘:
神は「それよりすばらしいものが考えられないもの」なので存在しない「神」は定義からはずれてしまう。
6.結:
神は実在するとしか考えられない。
上記なら理解できる。
そらそうよ、現実にあるもののほうが想像上のものよりいいに決まってるわ。
そらそうね、完璧な神なら存在してなきゃいけないだろって話ね。
やっと理解できたよ…。嬉しい(号泣)
試験の出来はまあまあなんだと思うけど、
今回の試験勉強は不測の事態が起こった。
すなわち「思いもよらぬところで感動して涙する」という…、
いよいよやばげな人である。
何で感動したかというと、カントの純粋理性批判を習ったわけなんだけど
最初はちっとも意味がわからなくて
おそらく50回くらいは視聴して
レジュメもおそらく50回くらいは読み通して
ノートをまとめて
やっと理解したその後
恐ろしいほどのカント先生愛が芽生えていた。
(いよいよ本当にやばい)
さすがにこれはやばいまずい、
自分は完全にイっちゃってるんじゃないかと思った。
基本頭は悪いし理解能力も人よりちっともない私が
ここまで理解できて、ここまで感動した。
この事実が本当に素晴らしいことだと思う。
「有難い」ことなのだ。
だって勉強してて出会えた「考え方」に涙するなんてこと、基本ゼロに近い確率だ。
ほぼ絶対にないと言い切っていい確率なはずだ。
だけどそのゼロに近い確率で私は感動して、涙もしてしまったのだ。
学問というよりも先生が説明してくれたカントの言葉や考え方は
涙が出てくるほど美しいと感じてしまったのだ。
ほとんどものすごい「美」や「音楽」を感じたときと同じような感覚だ。
気がつけばその人となりにもものすごく興味がでてきてしまった。
いつかお墓にいってみよう。
そしてカントの墓標にあるというこの言葉を読んでみよう。
「我が上なる星空と、我が内なる道徳法則、我はこの二つに畏敬の念を抱いてやまない」
初めてこれを読んだとき、不覚にも涙が出てしまった。
星空と道徳法則、私の中で燦然と輝くこの言葉が表す光。
人類が是としてきたもの、
そして未来に導くことができるであろう座標軸になるもの
それを知りたくてこの学校に来たことを思い出した。
哲学でまさかこんな風に感動してしまうということは想定外だった…。
これはしっかりこの感動を大事にして哲学をもう少し勉強しなければ…。
でもこんなに頭ガンガン痛い科目をやり続けられるのであろうか…。
とはいえ人生は一度きり。
もう少し感動したことを大切にしていこう。
時間を見つけて、一度「純粋理性批判」を読んでみよう。
とっても難しいと言われるし、
事実ほんとに最初は何言ってるのか意味わかんなかったけど
少しだけでも理解できたとき、びっくりするような感動に襲われたんだから
本当に理解できれば本当に心洗われるような美しい旋律が聞こえるはずだ。
明日は仕事とピアノのリハ。
私の右手はそろそろやばそうなのでココらへんで…。
おやすみなさい。
カテゴリー:ALISA
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